「みやこ杣木」認証制度(京都市木材地産表示制度)
みやこ杣木の表示基準
区分 | 基準 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
○地産 | 京の地産材認証マークを表示する。 | |||||
○品質及び性能 | (1)材面区分 材面の節の数等に応じて「無節」,「上小節」,「小節」,「京一等」,「並」の5区分の表示を行う。 5区分の基準については,製材の日本農林規格に準じるほか,次の表に掲げるところによる。 |
|||||
区分 | 無節 | 上小節 | 小節 | 京一等 | 並 | |
節 | JASに準じる。 | 長径が30mm以下で,生き節以外の節にあっては,抜け節とならないよう処理が施されていること。 | JASに準じる,かつ京一等を満たさないもの | |||
丸身,腐朽,虫穴及び髄心,曲り,そり又はねじれ,欠け,きず,穴,入り皮及びやにつぼ,変色,あて,かび,その他欠点 | JASに準じる。 | 「並」に同じ。 | JASに準じる。 | |||
(2)含水率区分 製材の日本農林規格の含水率基準に準じて,含水率区分を表示する。 |
||||||
(3)強度等級区分 製材の日本農林規格における機械等級区分製材の規格に準じて,曲げ性能の等級区分を表示する。 |
||||||
○地球温暖化防止対策等環境への貢献度 | 木材1m3当たり炭素重量を0.22tとして,木材製品の材積に応じた炭素貯蔵量を表示する。 | |||||
○日本農林規格に基づく格付け | JAS認定工場が生産するJAS規格木材について,日本農林規格による格付けの表示を行う。 |
備考: | 「地産」は必ず表示し,「品質及び性能」,「環境への貢献度」, 「日本農林規格に基づく格付」は必要に応じて表示します。 |
○品質及び性能
(1)材面区分・・・木材製品の見た目の区分
・無節(むぶし)
主に樹木の外側(辺材)や大径材などから製材されます。厳選された原木からしかとれないことから、稀少価値があるとされています。北山杉のように丹念に手入れされた丸太の外周部はほぼ無節となっています。「無地」とも呼ばれています。
![]() <杉> |
![]() <桧> |
・上小節(じょうこぶし)
・小節(こぶし)
樹木の枝が比較的細く数が少ない部分から製材されます。控えめな節の模様は自然な上品さがあります。
![]() <杉> |
![]() <杉> |
・京一等(きょういっとう)
・並
比較的枝の多い樹木の梢に近い部分や樹木の内側(芯材)、また間伐材などから製材されます。
様々な節の模様は最も自然素材の素朴さがあり、何十年もかけて成長してきた木材の力強さも、もち合わせています。
![]() <杉> |
![]() <杉> |
(2)含水率区分の表示
木材の含水率は、使用場所の温度や湿度に応じて変化しますが、最終的に一定の含水率に近づきます。これを平衡含水率といいます。一旦平衡含水率になった木材は、表面付近の含水率が変化するだけで、材全体の含水率は大きく変化しないとされています。長期間使われた木造住宅の調査などに基づいて定められているJAS規格を準用して、次のとおり含水率基準が定められています。
含水率基準と表示記号
品 目 | 含水率基準 (表示値以下、%) |
表示記号 | |
造作用製材 | 仕上げ材 | 15、18 | SD15、SD18 |
未仕上げ材 | 15、18 | D15、D18 | |
構造用製材 | 仕上げ材 | 15、20 | SD15、SD20 |
未仕上げ材 | 15、20、25 | D15、D20、D25 | |
下地材 | 仕上げ材 | 15、20 | SD15、SD20 |
未仕上げ材 | 15、20 | D15、D20 | |
広葉樹製材 | 10、13 | D10、D13 |
(3)強度等級の表示
グレーディングマシンによって木材に対して曲げ荷重を負荷したときのたわみにくさを示す「ヤング係数」を計測し、これに基づいて強度等級を表示するものです。
曲げ性能の等級区分
等級(記号) | 曲げヤング係数(GPa又は103 N/mm2) | |
E50 | 3.9以上 5.9未満 | |
E70 | 5.9以上 7.8未満 | |
E90 | 7.8以上 9.8未満 | |
E110 | 9.8以上 11.8未満 | |
E130 | 11.8以上 13.7未満 | |
E150 | 13.7以上 |
また、構造計算の許容応力度等計算に利用することのできる基準強度(圧縮、引張り、曲げなど)が、国において別途定められています。
○環境への貢献度(炭素貯蔵量)
木は成長の過程で空気中の二酸化炭素を吸収して炭素を貯え、伐採後も使用されている間その炭素を固定し続けます。木材製品の材積に応じた炭素貯蔵量を1m3あたり0.22tとして表示します。
※例えば、3mの4寸柱の場合、材積 × 0.22t = “9.5kg – c”となります。
(木材に含まれる炭素重量はそれぞれ樹種の比重によって異なりますが、樹種構成の割合などを踏まえて林野庁等で用いられている数値0.22t/m3が準用されています。)
◆供給の流れ
表示制度の推進機関である京都市域産材供給協会の登録を受けた生産事業体(製材工場や磨丸太加工業者など)が、京都市の地域産材にマーク等を表示して出荷します。
みやこ杣木・生産事業体に関するお問合せ
京都市域産材供給協会(京都北山丸太生産協同組合内) | ||
〒601-0125 京都市北区中川川登74 | 電話 | 075-406-2671 |
担当 谷口・松本 | FAX | 075-406-2823 |
連絡フォームからのお問い合わせはこちら |